■リトグラフの製作過程
リトグラフの製版までの過程を説明していきます。
リトグラフは、水と油が混じりあわず、反発するという作用を取り入れた版画の技法です。
リトグラフ用の版となる板を用意して、そこに油性のペンや
リトグラフ用のクレヨン(リトクレヨン)、油性ボールペンなどで直接絵を描きます。
そこにSK液(アラビアゴム)を塗り、24時間以上置き、表面を乾かします。
その後、水洗いをして、絵を描いた部分だけを洗い流し、製版インクを載せます。
そして、版を乾かしたら、またSK液を塗って、5〜10分置き、
その後それぞれを洗い流すと、製版が完了します。
細かい工程はもっとありますが、主な工程は上記の通りです。
製版が終わったら、印刷用のインクをのせて、平版用のプレス機で印刷します。
製版用と印刷用にインクは2種類あります。
版にインクを塗る時には、版は水で濡らしておかなくてはいけません。
水で濡らさないと、白くしておきたい部分などにインクがついてしまい、版がだめになってしまうのです。
リトグラフで人気の作家は?
リトグラフは、多色刷りで様々な表現方法が可能なので、様々な画家がリトグラフでの作品を発表しています。
今、リトグラフで人気のアーティストをご紹介します。
リトグラフは、ポスターを印刷するのに大変適した技術ですが、あくまでも原画ではありません。
原画は買うことが出来ないけれど、欲しいなぁと思った人は、
適正な価格で販売している良心的な販売店からの購入をおすすめします。
間違っても「エウリアン」には引っかからないように気をつけてくださいね!
価格を調べるのなら、インターネットでちょっと検索すると、
販売価格の掲載されたサイトなども出てくるので、著しく高価な値段でないかどうか見極めた方がいいですよ。
奈良美智(ならよしとも)
1959年生まれの青森県弘前市出身。
ドイツを中心にヨーロッパで活躍していましたが、
今は日本を拠点に世界中で活躍している現代ポップアートのアーティストです。
つり目の女の子のモチーフがすっかりおなじみ。
最近はヨーロッパだけでなく、韓国や台湾、タイなどアジアでの展覧会も開催し、好評を博しています。
リトグラフは売り切れ続出で、インターネットで奈良さんのリトグラフを取り扱っているサイトでは、
軒並み売約済みと入手はなかなか大変そうです。
マルク・シャガール(Marc Chagall)
1887年生まれでロシア出身のフランスの画家。
独特の叙情的な絵柄が印象的です。
パリのオペラ座の天井画を描いたことでも知られています。
ニューヨーク近代美術館、アムステルダム市立美術館など、世界中の著名な美術館に作品が収蔵されています。
ニースにその名前を冠したシャガール美術館があります。
アルフォンス・マリア・ミュシャ(Alfons Maria Mucha)
1860年オーストリアのモラヴィア(今のチェコ)生まれのグラフィックアーティスト。
ミュシャというのはフランス語での呼び名。
アール・ヌーヴォーといえばミュシャ、ミュシャといえばアール・ヌーヴォーと言われるぐらい、
アール・ヌーヴォーにはなくてはならない存在のデザイナーで、
今でもミュシャの影響を受けたと思われるデザインは多々見かけることが出来ます。
星や宝石、花などを意匠化して装飾に用い、美しい女性の姿との組み合わせは大変印象的です。
日本では明治時代より当時の挿絵画家に多大な影響を与えています。
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